妊活(不妊症)

妊活(不妊症)治療の種類

妊活の3つの治療方法

不妊症の定義として、一般的には1年以上妊活を続けていても妊娠しないことを指します。
近年では、ライフスタイルの変化や晩婚化が原因で、妊活を行う夫婦も増えております。また不妊の原因は、女性だけでなく男性にも多く、男性だけの割合でみていくと24%とも言われています。(女性だけの原因割合:41%)


今回は、妊活(不妊)治療には、どのようなものがあるかについてお話していきたいと思います。

妊活では大きく分けて3つの治療方法で行っていきます。

  • タイミング法
  • 人工授精
  • 体外受精(顕微受精)

治療の長さや年齢、身体の状態によって始める治療は異なってきますが、
一般的には、「タイミング法 → 人工授精 → 体外受精」といった流れで行っていきます。
しかし、年齢やお身体の状態によっては、初めから体外受精などを行う場合もあります。
また、費用面についても治療方法によって差があります。

人工授精:約2万円~(保険適応の場合:5460円~)
体外受精:約30万円~(保険適応の場合:約10万円~)
※人工授精、体外受精ともに、治療内容や薬代、検査などで金額に変動があります。

タイミング法とは?

タイミング法

タイミング法とは、排卵時期に合わせてご自身でタイミング(性交)をとっていく方法になります。

タイミング法の場合、ご自身で基礎体温を確認し、タイミングを取る場合と、専門病院で卵胞の成長を確認しながらタイミングを取る場合があります。人によっては、排卵誘発をさせるおくすりを使いながら行うこともあります。

専門クリニックで卵胞の大きさを調べられることで、ご自身でタイミングを取るよりも、より妊娠の確率が高くなります。

人工授精とは?

人工授精

人工授精とは、採取した精子を排卵のタイミングに合わせて、人の手によって子宮内に送り込む方法になります。人工授精は、タイミング法のように自然妊娠とほとんど変わらない方法になります。名前だけを聞くと、自然ではない印象を受けやすいですが、精子の移動距離の違いだけですので、自然妊娠に近いというのが特徴です。

治療自体も数分で終わり、痛み自体も強くありません。

人工授精を行う回数の目安としては、4~6回程度が目安となっています。
多くの場合、4~6回行っても妊娠が難しかった場合は、体外受精へステップアップする形になります。

〈人工授精を行う方〉

  • タイミング法を半年程度行っても、妊娠しなかった方
  • 運動できる精子が少ない方
  • 年齢や血液検査の結果を踏まえて、タイミング法を飛ばして行う必要のある方

タイミング法に比べ、先の方まで精子が入りやすくなる為、妊娠確率が上がってきます。

体外受精(顕微受精)とは?

体外受精

体外受精とは、身体の外で精子と卵子を受精させて受精卵を生み出し、その後、受精卵を子宮に戻す方法になります。体外受精は、不妊治療の中でも最も妊娠率の高い治療法になります。

〈体外受精を行う方〉

  • タイミング法、人工授精でご懐妊出来なかった方
  • もともとのお身体の状況で、体外受精でしか妊娠出来ない方(卵管の通過障害、ピックアップ障害など)

体外受精のおおまかな流れとしては、採卵を行い、その後移植する形となります。
そして移植後、1~2週間で判定するのが一般的です。

体外受精と顕微受精の違いとしては、受精の段階で異なってきます。
体外受精の場合、シャーレの上で、精子自身が卵子に向かい受精をさせていきます。
一方で顕微受精の場合は、顕微鏡を用い精子を卵子に注入することで、受精を行っていきます。顕微受精を行う必要のある方の特徴としては、男性の精子に問題がある場合や体外受精でもなかなか妊娠出来ない場合に行われます。

まとめ

今回ご紹介した、タイミング法、人工授精、体外受精(顕微受精)は、個々の年齢や状態によって最適な治療法を行っていくことがベストです。

卵管の通過障害など、器質的に問題がある場合は、体外受精を行うことが最も妊娠率を上げる治療法になります。

まずは、専門クリニックでご自身の身体の状態を把握し、専門医のアドバイスをもとに適した治療を行っていきましょう。

その中でご自身が出来る体質改善を積極的に行うことで、妊娠環境が整ってきます。
栄養、ストレス対策、睡眠、運動、血流促進など、ご自身で出来ることを行いながら身体の基礎を作り、自分に合った治療方法で行っていくことをおすすめします。

投稿者の経歴

〈TeN先生〉
妊活(不妊症)専門鍼灸院を経営している代表。
自身も鍼灸師として施術を行っており、年間2500件の施術実績をもとに得た経験と知識を提供しています。

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