生理痛の症状って、どのようなものがある?
- 下腹部痛
- 腰痛
- 頭痛
- 便秘・下痢
- 倦怠感
- 精神的不安定
など、症状や辛さの程度は人それぞれです。
中には症状が酷く、仕事や家事が出来ない方もいらっしゃいます。
主な原因としては、痛みを引き起こすプロスタグランジンという物質やエストロゲンなどのホルモン、経血量過多などの影響によって症状が現れてきます。
生理痛の時に注意したい食べ物は?

まずは2つのものに注意が必要です。
それは、「糖質」と「カフェイン」です!
まず糖質の過剰摂取についてみてみると、負の要素として「糖化」というものがあります。
糖化とは、細胞に含まれるタンパク質に余分な糖質が付着すると、AGEsという老化を促す物質が産生されます。この老化現象により肌や髪の毛などに衰えが出てきます。そして、ホルモンを運んでいる血液の流れにも影響が出ると考えられます。血管運動が上手くいかないことで、血流が阻害される為です。
また血糖の上げ下げが激しい糖質を摂取していると、自律神経のバランスが崩れ(特に交感神経)、血管の収縮を強める可能性があると考えられます。
カフェインについても、過剰摂取になった場合、血管の収縮を強めてしまうことが問題になります。過剰な血管の収縮は、血流にも影響が出てきます。
生理中の痛みは、血流を促し、発痛物質を早く排除することと、ホルモンバランスを正常に保つことが、とても大切になってきます。生理中の不調と血流は、密接な関係がありますので、血流を妨げる「糖質」と「カフェイン」には十分注意していきましょう!
摂取した方が良い、栄養素とは?

摂取制限をした方が良い栄養素は分かったけど、逆に何を摂った方が良いのでしょうか?
積極的に摂取した方が良いものは、いくつかありますのでご紹介していきたいと思います。
ポリフェノール
ポリフェノールの働きとしては、血管を拡張し血流改善が見込まれます。またポリフェノールは、活性酸素を排除する抗酸化作用の働きがあり、細胞の老化防止にも役立つと言われています。
〈ポリフェノールが多く含まれている食べ物〉
・赤ワイン・チョコレート・ココア など
しかしポリフェノールをたくさん摂りたいからといって、上記のような食べ物だけで賄おうとせず、サプリメントなどで補うと良いかもしれません。
ビタミンB6
ビタミンB6には、神経伝達物質に関わったり、子宮収縮を軽減する作用があると言われています。
ですので、精神的な不安定感や腹痛などの痛みを軽減することが期待出来ます。
その他にも、アミノ酸の代謝、免疫維持、血液(赤血球)合成などの働きにも関与しています。
〈ビタミンB6が多く含まれている食べ物〉
・マグロ・カツオ・サケ・ささみ・レバー・バナナ など
マグネシウム
マグネシウムが重要な理由としては、カルシウムとの関係にあります。
マグネシウムとカルシウムは、バランスを取りながら働く特徴があります。その状況の中で、筋肉の収縮を強めるカルシウムの比率が、筋肉を緩めるマグネシウムよりも過剰になった場合に、子宮収縮が強くなり辛い痛みを引き起こしやすくなります。
カルシウムとマグネシウムの比率は、「2:1」が理想とされていますので、バランスを考えてながら食事を摂ることが重要になってきます。
〈マグネシウムが多く含まれている食べ物〉
・あおさ・青のり・わかめ・昆布・ひじき・かぼちゃ など
オメガ3脂肪酸(油)
オメガ3脂肪酸とは、多価不飽和脂肪酸に分類される油です。
代表とされているのが、「DHA」と「EPA」です。主に魚介類に含まれている油になります。また亜麻仁油にはALAが含まれています。オメガ3脂肪酸には、痛みを抑える働きがあるとされており、体質改善という意味では是非摂った方が良い油になります。
逆にリノール酸のサラダ油などは過剰に摂取すると、プロスタグランジンの発生を促し、痛みを強くすることがあるので注意していきましょう。
大豆イソフラボン
イソフラボンも生理痛がある時に、摂取した方が良い栄養素になります。
イソフラボンは、エストロゲンと同じような性質を持っており、生理中に減少するエストロゲンと似たような働きをすることで、生理痛の緩和が期待されます。
まとめ
生理痛で悩んでいる方にとって、栄養の摂り方はとても大事な要素になります。
今回挙げた5つの栄養素に気を付けるだけでも、身体の状態は上がっていきます。
食事の改善はもちろんですが、食事だけではなかなか難しい場合はサプリメントを有効に活用し、積極的に摂取していきましょう!
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