妊活(不妊症)

体外受精|PRP療法・PFC-FD療法の内容と仕組み

PRP療法とは

PRP療法とは、自分の「血小板」を利用した療法になります。

血小板とは、人に備わっている修復機能で、出血などの怪我をした時に血を止め、皮膚などの細胞を修復する働きをしています。

血液には赤血球や血小板などの血球や血漿と呼ばれる成分があります。
その血液成分を最新の技術によって血小板だけを取り出した後に、その血小板を子宮に戻す療法が「PRP療法」です。

このPRP療法は、認定された機関が行う再生医療ですので、どこで出来るか確認が必要です。

またPRP療法は、不妊治療だけでなく、整形外科や皮膚科など多くの分野でも用いられています。

PRP療法の仕組み

PRP療法は、血小板を子宮に戻す方法ですが、なぜPRP療法が有効なのか?

血小板には細胞を成長させる様々な因子が含まれています。怪我などもこの成長因子によって回復を早めています。そんな成長因子を子宮に入れてあげると、子宮内膜の厚みが出やすく、着床環境が整っていくのです。そうすることで妊娠率の上昇が期待されます。

実際、私が行っている治療院の患者様でもPRP療法を行っている方がおり、妊娠に至っています。

またPRP療法と似た方法で、「PFC-FD療法」というものがあります。

PFC-FD療法とは

PRP療法と異なる点としては、採取した成分から他の細胞を取り除き、濃縮した成長因子を凍結(フリーズドライ)する方法になります。

PFC-FD療法の仕組み

PFC-FD療法は、ただ単に血小板を採取するだけでなく、それをさらに濃縮させることがポイントになります。この濃縮してフリーズドライする工程は、外部機関に運び作業が行われる為、約3週間の時間を要します。またフリーズドライされたPFC-FDの有効期限は6ヶ月とされています。

子宮に注入する時期としては、移植前2回に分けて行われます。

PRP療法・PFC-FD療法は安全なの?

不安な女性

PRP療法・PFC-FD療法は、自身の血液から採取される為、安全性の高いものと言われています。
大きな副作用の報告がない為、比較的安心して行える治療方法ではないでしょうか。

どんな人が行えるの?

対象としては、体外受精を行っている方や回数を重ねても妊娠に至らなかった方が一般的な対象となっています。また、子宮内膜に厚みが出にくいという方も行っています。

まとめ

PRP療法やPFC-FD療法は、再生医療を使った不妊治療の方法です。自分の血液から血小板だけを取り出し、注入することで子宮内膜の環境を整えていきます。体外受精を行っている中で、「子宮内膜に厚みが出ない」、「何回か移植を行っているが結果が出ない」という方は、一つの選択肢として考えてみてはいかかでしょうか。

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