妊娠がなかなか出来ない要因としては、女性側だけでなく男性側にも問題がある場合もあります。
本日は、男性の精子の質を上げる方法についてお伝えしていきます。
精子の質を上げる10個の方法
精子の質を上げる要素のほとんどが、生活習慣の見直しにあります。
不妊症専門の治療を行っていると、男性側の場合、生活習慣を見直すだけでも精子の数や運動率が上がった方を多くみてきました。
10個の生活習慣を見直す内容が下記の項目になります。
是非、チェックしてみて下さい!
①禁煙
喫煙は精子の数や運動率を低下させ、精子形成にも以上を及ぼすため異常な形態をした精子の出現頻度を高めるほか勃起不全の原因となります。特に精子のDNAが傷つくことで受精卵の発育停止や着床率の低下を招き、流産の確率を上げると言われています。
喫煙していると、妊娠率が50%落ちると言われています。
ですので、喫煙している方は妊活中は気を付けてみましょう!
②サウナ、長風呂
サウナや長風呂にも注意が必要です。
男性生殖器は熱に弱く機能が衰えてしまう傾向にあります。
逆に、体温より1~2度低いと精子を作る能力が上がると言われています。
③育毛剤の使用
育毛剤の主成分として使われている男性ホルモンを抑制するものや女性ホルモンは副作用として精子の数の減少、運動率の低下、形態異常、射精障害、勃起不全などの副作用が起こる可能性があります。特に効果の高いものほど危険性が高い可能性があります。
④PCの膝上での使用
スマホをズボンのポケットに入れたり、ノートPCをひざの上に乗せて作業をしていると、PCが発する熱が生殖器に伝わり、精巣の温度が上がってしまう可能性が出て来ます。
米ストーニーブルック大学のチームの研究によると、ノートPCをひざの上で1時間使うと、睾丸(こうがん)の温度が2.5度上昇するおそれがあるというデータがあります。先程もお伝えした通り、精子を作る能力は体温より1~2度低いと上がると言われています。
⑤ボクサーパンツ、ブリーフ
イギリスの大学の調査によると、締めつけの強いボクサーパンツを履いている男子の精子数はそうでない人より少なく、またブリーフでは体温がこもることで精巣の温度が上昇しやすいという報告があります。精巣は温度に弱い器官でもあることから、下着は通気性が良く締め付けの少ないトランクスやふんどしが良いと言われています。
⑥自転車、バイク
サドルの先端部分に精巣が圧迫されたり、またタイトなトレーニングウエアを着用している人は体温の上昇により精巣の温度の上昇が生殖機能へ影響を及ぼす可能性あると言われています。長時間の自転車やバイクの乗車は避けた方が良いです。
⑦過度な飲酒
体の修復や精子を作る為のエネルギーが、アルコールを分解するエネルギーとして使われてしまう懸念があります。ですので、過度な飲酒には気を付けましょう!
⑧睡眠
身体を休め、体力や体調を整える為にも、良質な睡眠が大事になってきます。最低7時間は確保することが良いと言われています。睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発になる為、レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが5回程度まわることがベストです。
⑨生活習慣
健康的な身体を作ることが質の良い元気な精子を作る上での基本となります。バランスの良い食事、十分な睡眠時間、適度な運動を習慣にすることで自律神経やホルモンバランスが整い男性不妊の予防につながってきます。
⑩禁欲をしない
男性の精子は一回の射精分が3日で補充されると言われ、70日で精巣の中の精子が総入れ替えすると言われています。よって最低でも3日に1度の頻度で射精し、新しい精子をどんどん作ることが精子の質の向上につながると考えられます。
まとめ
精子の質を良くする為には、生活習慣をメインに変えていくと良いです。禁煙や禁酒、食生活の見直し、睡眠時間の確保、温めすぎないライフスタイルなどに注意しながら生活していきましょう。実際、このようなことを気を付けるだけでも変化のある方が多くいらっしゃいます。不妊症は、男性、女性どちら側にも改善する要素がありますので、是非試してみて下さい。

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