アメリカの調査で排卵に関する不妊症を劇的に改善する食生活における7つのポイントが明らかになりました。
7つのポイント
①全粒粉など、精製度の低い穀物を選ぶ。食後の血糖値を急激に上げるような精製された炭水化物は減らす。
②不飽和脂肪酸を多く摂り、加工食品やファストフードなどに含まれるトランス脂肪酸は避ける。
③牛乳、ヨーグルト、アイスクリームは無調整のものにする。低脂肪(無脂肪)乳製品の摂取は回数を減らす。
④植物性たんぱく質を多く摂り、動物性たんぱく質を減らす。
⑤葉酸やビタミンB群を含むマルチビタミンのサプリメントを摂取する。
⑥水を十分に飲む。コーヒー、紅茶は控えめに。砂糖入りの清涼飲料水は飲まない。
⑦体重をコントロールする。肥満時は体重を5~10%減量し、運動する。
日本における妊活中の食事の基本的な考え方
絶対に摂ってはいけないものとして、、、
① トランス脂肪酸 例えばマーガリン、ショートニング、植物油脂
理由としては、トランス脂肪酸の分子構造がプラスチックとほぼ同じである為です。
プラスチック → 石油 + 水素
トランス脂肪酸 → 植物油脂 + 水素 で固めている。
トランス脂肪酸の含まれているものを食べる事により細胞膜が硬くなってしまいます。いくら良い食品を摂取しても栄養が細胞の中に届かなくなってしまうのです。また排卵の際、卵巣の膜が硬くなることで排卵しずらくなるとも考えられます。
② 添加物を控える
食品添加物は食中毒を予防し、安全性を高める働きがある一方で、そこに使われている保存料や殺菌剤は体の中の良い常在菌をも殺してしまう可能性があり、腸内環境の悪化につながる恐れがあります。
健康になるための合言葉
「ま ご に は や さ し い わ」
① ま (豆類)
【大豆】
植物性のたんぱく質で、胃腸の機能を助け消化吸収力を上げる働きがあり、エネルギー源となります。また、イソフラボンを含んでいる事により女性ホルモンに似た作用が期待出来ます。
【納豆】
血行改善、冷え改善、5大栄養素が含まれており、腸内環境を整えます。
【豆腐】
身体にこもった熱を冷まします。消化に良い食べ物です。
【小豆】
利尿作用が強い為、むくみ改善につながります。また、サポニンが含まれている事により、身体の脂質の酸化を抑える作用があります。さらに毒素の排出を促します。
【黒豆】
生殖機能を高める働きがあります。その他、血行改善や水分代謝を上げる作用があります。
② ご (ごま=ナッツ類)
【黒胡麻】
生殖機能を高める働きがあります。
【白胡麻】
皮膚を潤したり、身体の熱を取る働きがあります。またオメガ3が含まれる事により、抗酸化作用が期待されます。
【くり】
消化吸収力を上げてくれます。エネルギーを補い、生殖機能を高める作用と抗酸化作用の働きがあります。
【くるみ】
抗酸化作用とホルモンバランスや自律神経を整える働きがあります。
③ に (肉類)
【牛肉】
必須アミノ酸が多く含まれています。
【豚肉】
たんぱく質が豊富で身体の構成物質となります。またホルモンの材料にもなります。牛肉同様、必須アミノ酸が豊富で、植物性たんぱく質よりも吸収率が良い特徴があります。
④ は (発酵食品)
【酵母菌】
血糖値抑える働きがあります。
【乳酸菌、麹菌】
免疫調整やアレルギー抑制の働きがあります。
【納豆菌】
血栓溶解作用があります。
【酢酸菌】
コレステロールを下げたり、脂肪分解の働きがあります。
⑤ や (野菜)
【白菜】
胃腸を整える、風邪の予防、消化吸収を高める働きがあります。
【青梗菜】
血行改善や体熱を取る働きがあります。
【かぶ】
整腸作用があります。また、ビタミンCが豊富に含まれています。
【人参】
補血作用があり、βカロチンが豊富に含まれています。
【ごぼう】
生殖機能を高めたり、整腸作用や便秘解消の働きがあります。
【なす】
利尿作用やむくみ改善、抗酸化作用の働きがあります。
⑥ さ (魚)
【白身魚】
たんぱく質が豊富で、身体の構成物質になります。
【青魚】
オメガ3:細胞膜の構成を担っています。
DHA:ホルモンバランスを整えます。
EPA:血流を改善や血管を丈夫にする働きがあります。
⑦ し (椎茸=キノコ類)
【椎茸】
老化防止や動脈硬化予防、がん予防、コレステロール値を下げる働きがあります。
【舞茸】
免疫力を高めたり、肌荒れ予防の効果があります。
【エリンギ】
美肌効果があります。
【えのき】
疲労回復やストレス解消の働きがあります。
⑧ い (芋)
【さつまいも】
整腸作用や便秘改善、抗酸化作用の働きがあります。
【里芋】
血中コレステロールを下げたり、胃腸粘膜を丈夫にする働きがあります。
【山芋】
滋養強壮効果があります。
【じゃがいも】
胃腸の働きを改善する作用があります。
⑨ わ (わかめ)=海藻類
【わかめ】
ミネラル、ビタミンが豊富に含まれています。また、身体にこもった熱を取ります。
(※妊活ビタミンと言われているビタミンDはマグネシウムがないと身体に吸収されません。)
【昆布】
甲状腺機能低下症(不妊の原因)や、がん予防に効果があります。
【ひじき】
補血作用により貧血に効果を発揮します。またカルシウムが豊富に含まれています。
【もずく】
強い抗酸化作用があります。また、がん予防や胃潰瘍、コレステロールに効果を発揮します。
まとめ
妊活を行うにあたって、7つの食生活習慣を見直すことによって体質にも変化がみられてきます。また必要な栄養素を摂取することによって、ホルモンバランスや自律神経の調整、抗酸化作用、内臓の働き活性化、血管運動の促進など、妊活につながる作用が促されます。食生活は、身体を作る大きな要素になりますので、是非気を付けてみましょう!
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