AMH値が低く心配する人が多いと思いますが、実はAMHは卵の数とは関係ありません。AMHは個人差が大きく、若くても低かったり、高齢でも高い場合があります。
ですのでAMHの数値だけでは、卵巣年齢は特定できないということがわかっています。
測定値は妊娠率とは関係なく、また値が低いからといって閉経が近いということでもないのです。
卵の数の推移
時期 | 数 |
胎児期(6ヶ月) | 700万個 |
出生時 | 200万個 |
初潮期 | 20~40万個 |
閉経期 | 1000個以下 |
一生かけて排卵する卵の数400個弱と言われています。
妊娠出来る卵の残数目安になるものが卵巣予備機能といい、その卵巣予備機能を確認するための方法は2つあります。
①AFC(胞状卵胞数カウント)
生理開始3~4日目にエコーで卵巣に見えている10mm以下の卵胞の数が卵巣の中に残っている原子卵胞の数に比例すると言われています。
②血中AMH・・・抗ミュラー管ホルモン数値
生理が始まって排卵するまでの6mm以下の初期の卵胞細胞の中の顆粒膜細胞で作られます。AMHの数値も原始卵胞の数と相関していると言われています。その為、AMHは卵巣年齢だと言われているのです。
AMHが平均値より低いということは、
・卵巣年齢が高く、老化している
・卵子の数が少ない
・閉経が近い
ということではありません。AMHは卵の数とは関係なく、この値だけでは卵巣年齢は特定できないのです。
AMHの役割は卵巣の卵の数が減らないよう、原始卵胞に働きかけ、必要以上に胞状卵胞に変わらないよう成長を抑制している働きがあります。
AMHの減るスピードを抑える為に出来ること
細胞が機能する上で必要なエネルギーを作っているミトコンドリアの活性化が大事になると考えられています。ミトコンドリアは卵胞細胞の顆粒膜細胞の中に最も多く存在しており。この顆粒膜細胞からAMHが作られています。
よって、ミトコンドリアが活性化する事で顆粒膜細胞が活性化される為、そこで作られているAMHの減少抑制が期待できると言われています。また、ミトコンドリアを活性化させるためには酸化ストレスの抑制が大事になってきます。その為には、抗酸化力の強いサプリメントの摂取が必要になると考えております。
コメント